確定拠出年金を導入しました①(新しい特命業務の決定)

こちらのブログはFラン大学出身ながらも上場企業の部長になって、これまでのサラリーマン人生(特に特命業務)を「振り返る」という仕立てになっておりますので、タイムリー感はございません。ご了承ください。

 

 

前回の特命業務である、1ヶ月の変形労働時間制導入によるシフト制度が2007年夏ごろに終了し、やれやれと思っていたところ、なにやら見慣れないタイトルの打ち合わせが自分のカレンダーに入っていました。

 

 

打ち合わせタイトル 「企業年金

 

 

企業年金

 

年金?

 

企業は良いとしても年金ってなんだ?って感じでした。当時は、年金って老後に国からもらえるあれだろ?ぐらいの知識しかなかったので、なんのこっちゃさっぱりわかりませんでした。

 

それで、次に、打ち合わせの中身を見てみました。そうしたところ、参加者は下記の通り記載されていました。

 

◆自社

総務部

総務部労務担当

総務部人事担当(←自分)

 

◆来社

日本生命 企業年金部長

日本生命 企業年金課長

 

んっ?

日本生命

 

社内の打ち合わせじゃないんだ!!

いよいよよくわからん!!

 

という思いが正直なところで、この時点でもなぜ自分が企業年金とかいう得体の知れない制度の打ち合わせに出なければならないのかは全くわかりませんでした。

 

ただ、今回は事前に何も総務部長から担当や特命らしきことも言われているわけでもないし、労務担当のマネージャーも同席していることから、企業年金とやらについて総務部員として多少の知恵をつけておく必要があるということで、日本生命から勉強会でもしてもらえるのかなぁ。ぐらいのお気軽なイメージを持っていました。

 

ですから今であれば、事前に企業年金の前知識でも入れてから打ち合わせに臨むところでありますが、「教えてもらう」つもり満々なので、全くそんなことはせずに「無知」の状態で日本生命様をお迎えいたしました。

 

当日の打ち合わせにおける自分の状況

  • 適格年金制度???
  • 確定給付年金???
  • 退職給付債務???
  • ココハドコ?
  • ワタシハダレ? *1
  • コックリ・・コックリ・・(-_-)zzz

 

という状態で、午後イチの打ち合わせということもあり、意味が分からないし、眠いしで全く頭に入ってこなかったのが現状でした。

ですから打ち合わせが終わったあとでも、今回の打ち合わせのイシューが何で、何が問題点で、どんな行動をするべきか。ということが全く理解できない状況でした。なんというかあまりにも世界が違いました。

 

それでも後から分厚い資料(←とにかく年金系の資料はどこの会社も分厚かった)を読み返してみると以下のようなポイントが打ち合わせでは話されていたようです。

 

打ち合わせのまとめ

  • うちの会社の企業年金制度は適格年金制度である
  • 適格年金制度の主幹事を日本生命が担当している
  • 適格年金制度は法律で2012年3月末で廃止される
  • 制度の移行は時間がかかるので今(2007年9月)から取り掛かるべき
  • 確定給付制度(DB)に移管すれば問題ないよね?

 

という内容が何度も資料を読んでわかってきました。ポイントは適格年金制度廃止まであと5年もあるのにどうしてそんな急がねばならないのか?ということですが、そこには主幹事である日本生命の思惑も垣間見ることができました。

 

日本生命の思惑

  1. うちの会社(日生)は日本一適格年金制度の企業数を抱えている
  2. 2012年3月に制度移行で企業に駈け込まれたら業務が回らない
  3. 5年かけて少しずつでも移管していき業務分散を図りたい
  4. 適格年金制度からまずは確定給付年金に移行し、企業を抱え込む
  5. そののちに、手間はかかるけど儲けの出る確定拠出年金の提案をする

 

さすがです!

完ぺきなストーリーです!

自分が日本生命の企業担当部長であれば同じ計画を立てます!(←偉そうww)

 

ただし、どこの歯車が狂ったか今回は上記のストーリーとはなりませんでした。

それはまた追ってお伝えしていきます。

 

いずれにしてもこの時点では自分の中では、

 

  • 労務担当者が打ち合わせでは理解して聞いていた(と思う)
  • 自分は移行担当としては理解不足過ぎ
  • 最悪、担当になっても主担当は労務担当が実施するだろう
  • なによりも部長から何も言われなかったので大丈夫

 

という考えでいたので、特に次の展開を検討もすることなく、自分の主業務である採用や研修について次の企画を考えていましたが、もちろんそうは問屋が卸さないのは言うまでもありませんでした。

 

つづく

 

 

 

 

 

*1:+_+