確定拠出年金を導入しました⑨(取締役会への説明)
新企業年金制度の設計を
にて管理本部長に承認をもらいましたが、次の取締役会への承認は部長がすることに・・・
しかも取締役会にて部長が説明するシナリオは全て自分が作って、部長は説明するだけ。まあ、それがサラリーマンですよね。
ここはくじけずに、ヌケモレなくMECE感バッチリで役員から想定されるQ&Aも作成し、部長の求める150%ぐらいの資料を作成して、部長を取締役会へ送り出しました。
結果は・・・
『承認』
そりゃそうでしょう!
役員の中で議題に上がったのは、将来の財務に対するインパクトがどれぐらいあるのか?ということでした。
ただ正直に言うと、確定拠出年金DCの割合は25%だけなので、それほど大きな 財務に対する負担の軽減があるわけではありません。
しかし、25%だけでも確定拠出年金DCを「とりあえず導入」しておけば、その後財務状況によって、50%→75%→100%と割合を変更することは容易です。
でも確定給付年金DB100%で固めてしまうとなかなか簡単に確定拠出年金DCを導入しようという「気」が起こらない。というのが正直なところかと思いますので、まずは今回は確定拠出年金DCを「とりあえず導入」するという目的は果たすことができました。
そして今回、確定拠出年金DCの導入や、新企業年金制度がスムーズに管理本部長や取締役会での承認がスムーズに行うことができたのは理由があります。
それは・・・
『資料作り』です。
通常、新年金制度構築なんていう案件であれば、取締役会の配布資料だけでもA4用紙で20枚ぐらいになってしまいそうです。
ただ、今回の資料は管理本部長説明も取締役会資料もA3用紙1枚で乗り切りました。
実はたまたまですが、この案件を手掛けているタイミングで本屋にて立ち読みですが・・・
トヨタの社員はどんな資料もA3用紙1枚にまとめている
と言う内容の、確かトヨタで秘書をされていた方の本を読んだのがきっかけで、「せっかくだから新企業年金構築の資料をA3用紙1枚で作ってみよう。」
と思った次第でした。
イメージとしてはこんな感じです。
結果としてはこれで十分でしたし、わかりやすさも取締役会でスムーズに承認をもらうポイントですよね。
ちなみに最近、業務改善についてプレゼンすることがあったので、サクッと読める改善の本を読んでみようと思って下記の本を読んでみたら同じようなことが書いてありましたね。
ただし、いくら提示用の資料をシンプルにしてもエビデンスとしては大量の資料が必要になりますので、いつも手元にはパンパンになった分厚いファイル2冊を手元においていました。
そんなところで無事、取締役会での説明が終了し、ひと段落・・・と思っていた自分のところへ部長がやってきて
部長「あとは組合の承認だから、来週中にもらっておいて!」
自分「組合ですか・・・はい。」
ここまでくると部長の手柄だろうが、自分の手柄だろうが、新企業年金制度の導入は自分が腹をくくって実施する。という気でいたので、どんな困難も取り組もうと思っていましたが・・・
組合。。。
予想はしておりましたが、やっぱり当ってしまいました。
つづく