小売業におけるシフト制度③(特命の指示)

ある日、会社の会議室に総務部長に呼ばれ唐突に

 

「店舗のシフト制度を作ってくれ」

 

と指示を受けました。

当時の自分の役職は、「総務部教育チームマネージャー」というもので

主に、採用から配属⇒育成⇒評価⇒報酬といういわゆるHRサイクルを

担当しておりました。

つまりシフト制度なんていう労務系は全くの畑違いでしたし

興味もなかったので・・・

 

「どうして私がやるんですか?」

 

と今では考えられないですが(笑)、非常にやる気のない質問を

してしまいました。

そこで返ってきた部長の回答が以下の2つでありました。

  • 当初販売部がシフト制度を検討していたがギブアップした
  • 君は店長出身だから現場に則した制度を作ってくれるはず

というものでした。

これで俄然やる気がでました(←単純)

特に、自分の琴線にふれたのは、「販売部がギブアップした」

というくだりです。

 

会社の主要部門である販売部があきらめたような案件を手掛けて

それを制度として立ち上げることができるというのは、販売部を

スピンアウトして会社史上で初めて店長から管理本部に異動した

自分としてはやりがい以外のなにものでもありませんでした。

 

そこで部長に対して、

これから始まる特命業務に武者震いをしながらも

冷静を装いながら

 

「かしこまりました。担当させていただきます。

 私以外のメンバーは誰ですか?」

 

と確認したところ・・・(予想はつきますね)

 

 

 

「ん?ひとりでやってもらうつもりだけど」

 

 

 

まあ、予想はしていましたし、

ひとりでやる方が気が楽なので、

特にひとりでやることには突っ込まずに

 

 

「わかりました」

 

と答え、その日から特命業務第一弾の旅が始まりました。

 

ただし、それはどんでもない旅のはじまりでもありました。

 

つづく