小売業におけるシフト制度②(環境の変化)
前回から、特命業務の1つ目として自分が勤める会社の勤務制度に
シフト制度を導入するというお話をしはじめました。
2回目の今日は、会社としてシフト制度を導入せざるを得なくなった
様子をお伝えしていきます。
前回お伝えしたようにうちの会社は、
10時開店で、20時閉店、2時間の休憩を挟んで、
「ハイ! 8時間労働ね♪」
という勤務体系をしいていました。
その中で、2005年頃まではうちの会社は、小売業の中では「専門店」
という括りになり、主にロードサイドを中心に店舗を展開していました。
しかし、この頃から大手GMSが展開するショッピングセンターにも
テナントとして入ることも多くなってきました。
GMSにテナントとして入るメリットは、集客がロードサイドよりも
楽になることが挙げられますが、デメリットとしては家賃と労働時間が
問題になってきます。
つまりGMSのテナントに入ると営業時間が長くなっておのずと
労働時間も長くなるという図式が成り立ってしまいます。
当時のGMSは「営業時間を長くして売上を作ろう!」という
風潮であったため、例えば
イトーヨーカドーであれば、本体と同じ23時まで
イオンであれば本体は24時間営業で、テナントは22時まで
などという状況でした。
そのような状況の中で、テナントとして入ったうちの会社の
労働時間は、
10時から22時とかが当たり前になってしまい、
いくら休憩時間を2時間取ったとしても労働時間は
10時間を超えてしまい、残業代を支払う必要が出てきたわけです。
た・だ・し
やっぱりうちの会社は、「残業代」は払いたくなかったんです。
※その理由を記載するのはやめておきます。。。
そこで、経営陣が考えたのが、
「シフト制度を取り入れよう\(^o^)/」
ということになります。
そこで、うちの経営陣は店舗を管轄する販売部という
部署にシフト制度の制度設計と運用を任せました。
ただ、餅は餅屋と言いますか、
販売部は「売る」ことはプロであっても「働き方」に対しては
全く素人であり、現状の2時間休憩という制度の中で、
なんとかシフト制度を導入することができないか。と
思考錯誤をしていたようです。
もちろんそんな状況では、制度設計はできるはずもなく、
経営陣は販売部で制度設計をすることをあきらめ、
本来の働き方のプロ?である総務部へ依頼をしてきました。
そんなことが会社の一部で執り行われていたことも知らずに
ある日、自分は総務部長に「ちょっといいかな?」と呼ばれました。。。
つづく